プリアンプ、エアーK3のヒューズが切れた。配置換えをしてコンセントを入れなおし、赤いランプが点灯した直後に落ちたので、初めてヒューズボックスを開けてみた。テスターで導通をみると切れている。ヒューズはガラス線にコイル状に極細のワイヤーが巻いてある。スローブローにするためらしい。型番はT1L250Vとある。アメリカの表記だろう。ネットで調べても正確な定格がわからないが、掲示板の書き込みによれば1A。買った中古屋もはっきり分からないそうである。直径5ミリ、長さ20ミリのちっぽけなガラス管ヒューズだ。
ちょっと調べるとオーディオ用ヒューズがいろいろと出てくる。どれも1Aの定格で4000円前後もする。問い合わせると大井町のラビや川崎のヨドバシでも売っているようだ。だけどヒューズだから、もし異常があればまた電源を通した瞬間に切れるわけで、その瞬間に4000円がパーだ。
電話してみると、港北のノースポートにあるホームセンターのくろがねやに置いてあるとのこと。4本入りで208円(!)。一本50円くらいである。ワイヤーは髪の毛のような細さの単線で、コイル状にはなっていない。おそらくスローブロータイプとやらではないのだろう。とりあえず買って帰る。
しげしげと眺めてみると、あんまりオーディオ的にわくわくする部品ではない。これなら4000円のオーディオグレードが出現するのも道理だ。一度ヒューズを交換したマニアならどうにかしたくなるだろう。何万円もする、50Aも通せるような極太の電源コードをつないでも結局はこの、髪の毛のようなワイヤーと、ぷちっと挟み込むだけのヒューズホルダーを経由するのである。なんだか幻滅である。ヒューズを嫌って安全回路を組み込む装置が多いのも分かる。
交換してみると、もちろん動作し音もでて、いつものようにいい音である。が、ちょっと気持ちが引っかかるのも仕方ない。
中古屋に聞いてみると、オーディオグレードヒューズは確かに音は変わるが賛否両論あるそうだ。メーカーのオリジナルにこだわる人もいるらしい。ディーラー取り寄せだと少し時間はかかるようだが、オーディオグレード、ホームセンターの50円ヒューズ、そして純正品で音の比較をしてみたくなるというものだ。
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