楽しみにしていた年に一度の大イベント。初日10月2日に行って来た。聴くのが面白くて写真をとるのを忘れてしまう。何枚か撮ったがあきらめた。
アクシス
クレルとティールで例年のようにデモ。あまり聞けなかったが音離れのいい鳴り方。ティールは処女作を出した20年以上前に、エントリーモデルの購入を検討したメーカーで思い出がある。あのスラントボディーをトレードマークに長年がんばっている。アメリカでは人気があるのだろう。当時から現代的スピーカーとして現地の販売店も薦めていた。
エアーのフラッグシッププリKX-R、パワーMX-Rのスケルトンがあったので、しげしげと観察。KX-Rの中身は前半分がコントロール部とアッテネーター駆動の動力部、そしてトランスだ。トランスは左右共用のようだ。そういえばエソテリックのC03プリは筐体は一つだが左右で電源を分けている。良心的だなあ。
ワディアの381のスケルトンがある。アクシスはスケルトンに熱心だな。有難みが分かるので効果的なプロモーションだ。となりに581もある。CDプレーヤーはトレーの出し入れの感触、トレーの仕上げの質をみる。581よりも、381のほうがガイドロッドがあったりしてちょっと高級感がある。
ロッキーインターナショナル
クォードのESLをデモしていた。コンポーネントはアキュフェーズのフラッグシップ。何かこう、懐かしい感じのする音色。森麻季の大好きなSACDを鳴らしてくれた、のはいいのだが、大変残念ながらピークで音がびりついてしまう。かなり音量を控えめにしないといけないということだろうか。
ゼファン/ステラヴォックス
左端にオーディオマシーナのピュアシステムマーク2、アインシュタインのシステム。初代の音の印象は強烈だった。フルエピローグの後になったピュアシステムは一瞬「互角?」と思うほどだったし、ジャーマンフィジクスの大型システムより魅力的に聴こえたものだ。マーク2は銀色の綺麗な仕上げ。空間表現や顕微鏡的な解像度。でも、あまり音楽的には聴こえなかった気がする。
中央にヴィヴィッドオーディオのギアにゴールドムント。相変わらず魅力的な低音。量感たっぷりなのに、えもいわれぬ軽味がある。こもったり、ぼよーんとなる傾向が皆無。でも小口径のセラミックコーンのスピーカーように単に締まってキレがあるというわけでもない。風のような、と形容したくなる。おそらく今年も総合点でこの組み合わせがトップなのではないか。
それにしてもゼファン/ステラヴォックスは部屋は広いがそのせいで一つのセットのデモ時間が短く、せっかくメーカーから来ている外人さんたちが可哀想。デモの手際も悪く曲目の紹介や、機器の宣伝もできていない。来年からは小部屋をいくつかとれるといいですね。カタログ袋とミネラルウォーターのサービスはすばらしい。
右端に、オーシャンウェイモニターズとヴィオラのフラッグシップフルシステム。でも音はハテナである。低音が、なんかPAのようにぼわぼわでとても聴いていられない。これが好きな人というのは日本にいるのだろうか。きわめてアメリカ的システムで、わざわざ輸入しなくても、と思わないでもない。
ラックスマン
傳さんのデモを最初から最後まで楽しんだ。この方はすばらしいですね。オーディオ評論家としての付加価値が非常にあると思う。お話もとても面白く、テンポも見事で、実に楽しめる。お約束の試聴ディスクリストも素晴らしい。帰宅してから早速何枚か注文した。スピーカーもさることながら、ラックスマンのフルシステムは実に堂々たる音を奏でる。
アキュフェーズ
いつものように全機種並んでいて壮観である。音量が控えめ。メーカーの人が大勢客席を取り囲んでいる。JBLのK2を鳴らしていた。音像がコンパクトなのが特徴なんでしょう、このメーカーは。雑誌を読んでいるうちに、「アキュフェーズのフルシステムにしてしまおうか」とかなり思わされるのだが、こうして実際に聴くと、どうも、購買意欲が沸いてこない。じっくり聴けばよさが分かるのかもしれない。日本メーカーだし、応援せねば。
ナスペック
ジョセフオーディオやケルンでお世話(?)になっているナスペック。ジョセフオーディオのパールのラインのブックシェルフがお目見え。フリッツライナーの新世界を堂々と鳴らしていた。プレイバックデザインのSACDプレーヤーに近寄ってみると、意外と仕上げはよい。スケルトンを覗いてみると、基本的にエソテリックの機構部分にコントローラー、オーディオ部分がオリジナルなんだろう。とナスペックの人も言っている。それにしてもどうも値段が分からない。いきなり200万円越えはどうなんだろうか。音がそこまですごいとも思えないのだが。
タイムロード
ライドーというメーカーを発見したのは殊勲である。ライドーにコードの組み合わせは素晴らしい。文句のつけようのないほど美しい音。音色でいったら今回の出展のうちでナンバーワンではないだろうか。スピーカーユニットも何という美しさ。コードもこのスピーカーで得をしている。すばらしく良く感じてしまう。実際にかなりいいんだろうな。
ハーマンインターナショナル
山口孝さんの講演とデモを初めて聞いた。熱い人だ。話は長かったが面白かった。こういう本気の情熱を持ってる人と接する機会はとても少ないので、いい刺激になった。音は素晴らしい。JBLとマークレビンソンはこうやって鳴らすんですね。快感。山口さんは本当はエベレストで鳴らしたかったのではないか。こっちもエベレストが聴きたかった。JBLの存在価値がよく理解できた。
堂々たる音を奏でたマークレビンソンのSACDプレーヤー512をしげしげと観察。残念ながらトレーの質感がいまいち。アメリカのプレーヤーはトレーが引っ込むときはいいのだが出てくるときにズシャーと出てきて品がない。こういう領域は日本人じゃないとできないのかも。世界広しといえども日本人にしかできない技。それはCDプレーヤーのトレーの品のいい出し入れである。
アッカ
セラミックコーンに仮想同軸の新作を演奏していたが、どうもピンとこない。澄んでいて伸びる高音はいまどき必須項目なのだが。リンデマンのコンポーネントの問題だろうか。
エレクトリ
パスのほぼフルシステムをちらっと聴く。もう一回聴きたいが、第一印象としては、とってもアメリカンな音という感じで、クラシック音楽を聴いていたら飽きそう。音色というものが乏しいというか、追求する軸から逸れている気がする。
デジタルドメイン
カバッセのスピーカーもそうなのだが、造形センスがちょっとついていけない。
大場商事
真打登場、という感じのアバロンの新作、タイム。そしてジェフロウランドのクライテリオンにdCSのフラッグシップシステム。解像度、音場の広がり、美しい音色、完璧ですねこれは。パワーアンプ購入の際、ジェフロウランドとヴィオラの中古を聴き比べてヴィオラにしたのが、このジェフロウランドの独自の世界観には圧倒される。ヴィオラはもちろんいいけどね。この送り出しとプリだけで1000万円近いってことかな?それだけかければ意味があるということか、あるいはタイムがずば抜けて優秀なのか。dCSは何か基礎技術レベルで他社と違うんだろうか。
奥にサッシャが置いてある。今日は展示しないのだろう。システム8を購入したばかりだし、しばらく聴かないでおきたい気分。恐る恐る大場に行ったのだが。
フューレンコーディネート
マスターワン?とかいうピエガの新作。なんとリボンの中高域が背面開放のバイポーラになっている。難しくないの?という第一印象。全体のフォルムはいまいちかなあ。
非常に恐る恐る、ジュビリーに触る。ボリュームノブに触れてみるが動かない。拙宅のエアープリのようにクリックのあるアッテネーターなのだ。結局まわせなくて残念。
リンジャパン
山之内さんの講演でDSの音をじっくり聴く。リンレコーズのことや、PCオーディオの使い勝手など大変参考になる講演だった。DSの音は確かにいい、ような気がする。まったく同一条件で、大場商事のジェフロウランド&アバロンのシステムにつないで比較試聴を企画してほしい。それでdCSより良かったらDS信じるな。そういうのもやってみたらどうかね。大人気企画になると思うが。投票したりしてね。
エソテリック
アヴァンギャルドから、ホーンの色違いのかなりアヴァンギャルドな新作。造形センスとしては厳しいかも。
エソテリックプリのC03を観察。素晴らしい仕上げである。音はどうなんだろうか。カタログだといい品物に思える。価格が良心的なんだろうか。これを海外メーカーが作るといくらくらいになるのか。結局問題は回路なわけだが、そこはどうなのか?ブラインドで聴き比べをしてみたい。DAコンバーターのD07も良さそうな製品。
行けなかったブース
デノン、マッキントッシュ、アブサートロン、今井、アイシン、ディナウディオ、オルトフォン、ノア、ハイエンド、マランツ、ユキム、CEC
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